こんちは!りんです。
今回は8月30日に劇場公開した『愛に乱暴』を観て来たので、感想をば。
実はワタクシ、小泉幸太郎さんのファンでして、昔から何となくドラマとかで出てたら見るタイプのファンでした(笑)
最近ではバラエティ等も出ていらっしゃって、最前線でご活躍されていますね。
ちなみにまだ若い頃の作品『踊る大捜査線』に出てたのも知らなかったんですけど、あれも大好きだったんでまた10月に室井さん主人公で演じられることが嬉しいです^^
幸太郎さんでないかなあ。。。
ネタバレしない程度に感想を書きますが、知りたくない方はこちらでバックしてくださいね。
治安の悪い小泉幸太郎
前情報から聞いてはいたのですが、ああいういかにもいい人!って感じの方がこうもクズを演じられると、逆にスカッとするというか、不思議と好感度が爆上がりするという。
今回演じているのは、江口のりこさん演じるヒロインの夫、真守。
一言で表すなら・・・「被害者っぽく見えるがやってることクズ」なドクズです(笑)
結構序盤から登場しますが、前髪が目に掛かっていて一瞬誰だかわからなかった。
でも声で一発でわかりますね、幸太郎さんだ!
と思ったのもつかの間、最初のセリフでこの夫婦生活は終わっているとわかります。
この作品の面白いところは、序盤で様々なミスリードがあり、最後に畳みかけるように真実が明かされていく、少しミステリー的なところがあるところです。
江口さん演じる桃子は、夫に隠れて誰かのX(旧Twitter)を見ているのですが、それが一体何なのか、最後にはっとさせられました。
ずれましたが、とにかく真守は桃子に全く興味がなく、さりげない夜のお誘いも拒否る毎日。
お気に入りのコーヒーカップを買ったことや家のリフォームのことなど、桃子が話しかけても「へー」とか「ふーん」「良かったね」と定型語のような返事ばかり。
桃子がとても家庭的な女性であるから更に、これはちょっと胸が苦しくて見てられなかったですね~。
そして彼は若い女と。桃子の幸せだったはずの日常が壊れていくのです。
この役でちょっと痩せたのかな?
もともと良い人の役が多かったので、これからもどんどん治安悪くやってみてほしいですね!←
狂気の江口のりこ
江口さん演じる桃子は、夫の不倫でどんどん狂気に染まって壊れていく様が非常に怖く、でもどこか悲しみを湛えた演技が素晴らしかった。
自分に無関心の真守にも微妙にマウントを取って来る義母にもめげず、毎日欠かさず義母のごみも出しに行き、夫を献身的に支える。
いなくなったらしい猫を探したり、週2日開催している石鹸教室も頑張る。
料理上手で食べるかもわからない夫の分も手の凝ったものを作り、別に自分がやらなくても良いゴミ捨て場の掃除もかって出る。
無関心な近隣の住人へも挨拶をし、とにかく絵にかいたような良い人。
でもね、世の中こういう良い人が割を食うのがこの世の中なんですよ。とばかりに次々に桃子に襲い掛かる事件の数々が彼女を狂わせていくのです。
夫の不倫がわかり、それでも彼を引きとどめようと必死に冷静さを保とうと震える彼女は辛かった。
しかも不倫相手の家にカチコミに行って、苦しむ彼女を結局見捨てられない、本当の意味で非情になれない桃子が切なかった。。。(その前は超怖いけど)
ちなみに自分で育てたスイカを持って夫の不倫相手の家にカチコミに行ったり、
床下に愛猫がいると思ってチェーンソーで床をぶち壊そうとしたり、
ところどころ笑えるので見てて飽きることはなかったです(笑)
シリアスな部分やコミカルな部分を絶妙に演じられていて、本当に大好きな女優さんです。
愛に乱暴だったのは?
謎のXの投稿、夫の不倫、愛猫の行方、近所を襲う不審火。
様々な出来事が最後ジェットコースターのように繋がり、波紋のように広がっていく様はとても素晴らしいです。
真守はクズ過ぎるんですが、雨に濡れた犬のように哀し気な瞳で見つめ不倫を謝罪しようとする姿はちょっと被害者ぶっててむかつくんですけど、嫌いになれない。
不倫相手もクズ女であればもっと非情になれただろうに、そうじゃない(その理由はおそらく桃子にある)からこそ、責め切れない。
マウント義母は夫を亡くし、寂し気でやっぱり見捨てられない。
なのに、誰も桃子を大切にはしないのです。
誰かに優しくしても、その優しさが返って来るとは限らない。
まるで一方的に投げられる愛に、多くの人が気づかず通り過ぎていく。
最後のシーンは本当にジンと来ました。これって仕事で疲れてたりすると本当に身に沁みます。
しかし結婚生活の本当の理由を知ったとき、りんが思ったのは
愛に乱暴だったのは、桃子も同じだったということ。
ただ、この映画では見る人によって感想が様々なのかもなとも思います。
別で見た感想では「桃子の一人勝ちだ」というのも見かけました。
見た方たちでオフ会でもしてみたいですね!
最後に。
愛とは大切に、真心を持って対しなければ、己にも乱暴なことが返って来る。
そういう意味が込められているのではと思いました。
皆さんの感想を聞いてみたいですね☆
ではではここまでご覧いただき、ありがとうございました!
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