(映画)沈黙の艦隊/原作をしらない人からみたら沈黙した話。

映画

こんにちは、りんです(^^)/
本日は9月29日から公開された映画「沈黙の艦隊」についての感想をつらつら書いていきます。
りんは全く自衛隊とか軍隊とかの知識はないですが、それ系統の話は大好物でして、仕事終わりで速攻観に行きました。
艦隊系といえば「空母いぶき」がお気に入りなのですが、リアリティがないとかで酷評されていたのが記憶に新しいです。そもそも知識がない側からしてみれば、所詮映画なのでそこまでのリアリティは求めていなくて(-_-;)とにかくズドーンとかどごーんとか迫力を求めていたのでいぶきは大好きです。
沈黙の艦隊にも出演している玉木宏さんも、空母いぶきで護衛艦「はつゆき」の瀬戸艦長役でとっても格好良く出演されています。ご興味のある方はそちらもご覧になってみてください☆

今回はこの沈黙の艦隊を見ていて思ったことをツラツラとまとめてみました☆
まだ公開して間もなく絶賛放映中の作品なのでなるべくネタバレはしないようにしますが
お読みになられる方は十分ご注意ください。

映画に関しては思ったことを正直に書きます。ネタバレは回避しますが、そのあたりもご注意ください。

設定がやばい

海上自衛隊の潜水艦「やまなみ」が、アメリカの原子力潜水艦にぶつかって突如として海に沈む。艦長の海江田(大沢たかお)含めた全乗り組み員が死亡したかに思われたが、実はとある計画のために全員生存していた。
そのとある計画とはー国会を通さず秘密裡に建造した最新鋭の原子力潜水艦「シーバット」に彼らを搭乗させること。海江田はシーバットの艦長に任ぜられたが、突如として任務に反旗を翻し逃亡。そのシーバットにはなんと核爆弾が積まれていた!?かつて海江田と同じ潜水艦に乗り、複雑な事情を抱えていた「たつなみ」艦長の深町(玉木宏)は、彼を止めるためにシーバットを追いかける。

という内容なんですけど。そもそも国会の承認なし&説明なしでおそらく何億円もする原子力潜水艦を購入した挙句、実は核ミサイル積んでるかも☆なんて展開があり得ない!もちろん計画の首謀者である防衛大臣や総理大臣からことの次第を説明されて緊急会議が開かれるわけですが、そのことについては完全スルー!!え、いいの?そこ追求しないの!?それどころじゃないってこと??とりんは困惑しました(笑)
かつて日本が深く誓った、二度と戦争はしないということをこうも簡単に覆すこと。非核三原則を無視して武器を搭載し、武装艦として日本近海にさ迷わせることを許したこと。どうして説明をせずにそんなことをしたのか、それはもちろん「理解されるわけがないから」だと思いますけど、そんなことを言ったら一人の権力のある人間に国がめちゃくちゃにされますよね。そういう恐怖がありました。

核ミサイルを保持した国々が、その銃口を他国に向けたまま睨み合う世界。
核を持たない国は、ただ眼前でそれを突き付けられて言いなりになるしかないのか。
武器を捨てて手を取り合うことはできないのか。
そのジレンマを感じさせるリアリティがこの映画にはありました。

実力派俳優の集合!

今回の主人公海江田を演じるのは最近では「キングダム」の王騎将軍を演じた大沢たかおさん。王騎将軍のときは役作りのためにがっつりキン肉マン状態でしたけど、今回はちょっと抑え気味。これはキングダム前に撮ったのかな??逃亡理由がわからず、ひたすら視聴者も周りのキャラクターも困惑させる謎めいた人物として、異様な圧を感じさせる素晴らしい演技でした!基本は無表情なのですが、時折ちょっと戸惑いとか瞳が揺れたりして、ああこの人も並々ならぬ想いを抱いてこんなことをしているんだな、と思いつつなんだか切ない気持ちも抱きました。
そして彼を追うかつての相棒「たつなみ」艦長深町を演じるのは玉木宏さん。まっすぐで熱く、クスリともしない堅物だけど仲間思いの良い艦長。玉木さんは「のだめカンタービレ」の千秋様が有名かと思いますが、りんは「MW」の結城美智雄が大好きでした。目的のために手段を選ばず、狂っていく殺人鬼なのですが、心のどこかに弱さと優しさが垣間見えるのがとっても印象的でした。玉木さんは目力がありますよね。今回の深町も海江田を絶対に止めるという強い思いが感じられて、熱き男です。
そしてりんの推し!「たつなみ」のソナーマン南波を演じるユースケ・サンタマリアさん。りんは「踊る大捜査線」の真下正義からのファンです(笑)最近は結構悪役とか感情の読めない不気味な役が多かったように思えますが、今回の役はなんかかわいい!!真面目すぎる深町を「やまなみ」時代から支える潜水艦の要ですが、言動やしぐさがなんだか可愛くて悶えました。部下に指示を出すとき指パッチンしたり、計画を聞いているときに手の上に両頬を乗せてふんふんしてるときとか。。。この可愛いおじさんが!!!
ちなみにソナーマンとは海中の音を聞いて、その音が何かを分析し、目標との距離を判断する仕事だそうです。潜水艦は窓がないため、周囲の音で判断して航行や防衛にあたるそうなので、彼がいないと船は動かせない、重要な役割です。もちろん戦闘においても要ですので、彼の活躍の場はあります!

原子力潜水艦とは?

その名の通り、原子力を使用して航行する潜水艦です。
現在の日本はディーゼル電気駆動式の潜水艦しか保有していないそうですが、原子力潜水艦のすごいところは通常の潜水艦が定期的に浮上して電気を作る必要があるのに対し、原子力であれば浮上して燃料を積んだりする必要がないため、半永久的に駆動することが可能ということです。もちろん乗組員の食料が持つ限りですが、ずっと潜っていられるというのはステルス性含めかなりの機動力が見込めるため、敵として対峙したならば恐ろしい潜水艦です。
調べたら複数の国で保有しており、そのほとんどが核ミサイルを搭載しているとか。
この映画はそれを日本が所有することになったら・・・というIFストーリーというわけです。
戦後数十年、常に防衛に徹していた国が突如として強力な武器を手にしたら?ちなみに日本の自衛隊は世界の軍隊と比べてもかなり優秀らしいですよ。そういった国が、核を手にしたら?
日本に向けられていた無慈悲な銃口は、戸惑いなく引かれるかもしれませんね。武器を所持することが戦争に対する抑止力になると考えている国・人は、今一度考えてほしいという思いをこの映画から感じました。

正直地味な戦闘シーン

空母いぶきを見ていたので、正直今回の映画の戦闘シーンはそれに比べたら地味と言って良いかもしれません。潜水艦なので当然なのですが、シーン一つ一つも動きのない狭く薄暗い場所がほとんど。
大きな船なので動きも鈍く(他のに比べたら早いのかも)、音もそんなに大きくは鳴りません。
ただ、目的の不明な海江田が繰り広げるクレバーな戦闘はとても面白く、ゲームやろこれと思ったことは二度三度(笑)

これはちょっと残念

せっかく良い俳優がたくさん揃っているのに、テーマがテーマなだけに、対アメリカが多かったように感じました。深町もただ追う側なので、場面が大きく動くシーンもほとんどなく。知らない米国俳優さん達とシーバットでの演技が多かったのが残念。もうちょっとたつなみサイドのシーンが欲しかったな~。会議室側の戸惑いや罵詈雑言合戦なんかもあれば見たかった(笑)
潜水艦シーンの迫力はあったのですが、日本映画の真髄、演技合戦はもうちょっと組み込んでほしかったです。地味なシーンがひたすら続くため、途中離脱もあるかも。

最後は沈黙

これは続きありですよね?という終わり方。
正直賛否両論は避けられないと思います。それくらい不明瞭な点が多すぎる。
空母いぶきがリアリティがないというのであれば、こちらはリアルなのかもしれませんが映画としては地味すぎる部分もあったかと思います。それが難しいですよね~
りんは原作を知らないため何の予備知識もないまま観ましたので、原作を知っている方がいたらその方の感想も聞いてみたいです。あの感情の読めない海江田さんの真意をもっとちゃんと知りたい、そんな魅力がひたすら目立っていましたね。

いかがでしたか?ご興味があれば是非劇場で!りんでした(__)

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