朗読劇「黒蜥蜴」を観に行って、江戸川乱歩「黒蜥蜴」の魅力を紹介したい話。

舞台
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今回は文豪江戸川乱歩の名作「黒蜥蜴」の朗読劇に行ってきました。
この黒蜥蜴は過去何度もドラマ化・映画化・舞台化された作品で、1934年に初めて雑誌で連載されてから今でも愛される名作です。
その中でも今回の朗読劇は名だたる名声優さん達が演じてくれました。

りん
りん

初めて夢中で読んだ小説は江戸川乱歩の「少年探偵シリーズ」でした。
大人になってからは特にダーク&エロティックな雰囲気に女盗賊の切ない恋を描いたこの黒蜥蜴に夢中になり、今でも何度も読み返すほど大好きな作品なんです!

朗読劇は4年前ほどに行ったことがありますが、声優さんの朗読劇は初めてなので、期待大でした。
もちろん、期待以上!!!
その魅了にやられたりんが、今回は改めてこの黒蜥蜴の魅力を紹介させていただきたいと思います。

朗読劇「黒蜥蜴」

皆さんは朗読劇とはどのようなイメージをお持ちでしょうか?
ただ台本を読んで所謂「読み聞かせ」のような感じだと思っていませんか?
いえいえ!とんでもありません!
声だけでなく、その人の読み方から感じ取れる「間」や、劇場のセットや都度変わる照明、BGMに至るまで全てが空間を形作っています。普通は書面からしか想像のできない世界観も、朗読劇ではちゃんと視覚も使ってイメージできるので臨場感がすごいんです。
そして特に声優さんの表現力ですね。
ただ読むだけではなく、ちゃんと細やかながらも仕草で役になり切っているんです。
そこも注目して観ると一層楽しいですよ。

ちょっと舞台を観に行くには敷居が高いな、と思っている方でも朗読劇であれば時間も舞台ほど長くはないし、劇場デビューとして良いかもしれません。

ノサカラボ

演出家の野坂実さんを中心に世界中にあるミステリーを舞台化・上演して行く長期プロジェクト。
2023年最初の公演作品として「黒蜥蜴」が選ばれました。
・原作:江戸川乱歩
・脚本:穴吹一朗
・構成・演出:野坂実


過去アーサー・コナン・ドイルの「シャーロック・ホームズ」シリーズや、モーリス・ルブランの「アルセーヌ・ルパン」シリーズを上演したことがあるようですね。
いずれもりんの夢中になったミステリー小説なので、今後の上演も大注目です!

次回作も決まっていて、今度はエドガー・アラン・ポーの「モルグ街の殺人」の上演が決定しているそうです。楽しみですね😊

劇場

上演された場所は東京池袋にある劇場、Theater Mixsa(シアターミクサ)です。
JR「池袋」駅よりサンシャイン通り沿いに行って徒歩5分程度にある、便利な劇場です。
1・2階席合わせて300席程度の小さな劇場ですが、椅子が他の劇場よりも大きく、深く座れるので長時間座っていてもお尻が痛い!なんてことになりません。
これは地味に嬉しいです・・・😊😊

キャスト

演じる声優さんは基本日替わりのことが多いです。
今回の黒蜥蜴も日替わりで、同じ声優さんが次の日は違う役を演じているなんてこともあるので、毎日行っても全く違う朗読劇になります。贅沢ですね!!

りんが観に行ったのは関智一さん、大原さやかさん、佐藤利奈さん、安元洋貴さんの回。
関さんが主人公明智小五郎、大原さんがヒロインの黒蜥蜴を演じられました。

関智一さんと言えば今は「ドラえもん」のスネ夫役で有名ですが、やはりりんの世代としては
「カードキャプターさくら」の主人公の最高の兄=木之本桃矢が印象に残っています。
文武両道・イケメン・性格良し・料理上手・家族思いという一体天はいくつ才能を与えたもうたのかというくらいの人気キャラで、当時はどれほどこの人が兄だったらと思ったことか!!
当然通う学校でも爆モテの状態ですが、一才誰とも付き合おうとしない硬派なところも素敵でした😊
大人になってから再度読み直したらまさかの本命が親友の雪兎だったことに気づいてからは、別の意味で沼にはまったわけですが・・・笑(当時は子供だったから全然気づきませんでした!)
なんだか話が逸れましたが、当時の関さんのこの雪兎を呼ぶ時の「ゆき」って言い方が大好きだったんです。一見強面の桃矢の優しさがこの短い一言で表れていました。
ということを思い出しつつ、今回の関さんも素晴らしかった・・・!!

メインは明智小五郎ですが、なんとほか2役もやってくれます。その時のとある場面での声変わりがもはや神がかっていて、鳥肌が立つくらい素晴らしかったんです。
アドリブもいくつか入れており、さすがのベテラン声優さんでした。
爆落ちでファンになりました・・・(゚∀゚)

そして黒蜥蜴役の大原さやかさん。
こちらもCLAMP作品の「ホリック」の主人公が働くミセの主人=壱原侑子が印象的です。
妖艶で美しい面と、子どもっぽい無邪気さを備え、品性と知性を備えた女性が憧れてしまうほどの女性像を作り出すお方ですよね!!(力説)
侑子さんも大好きなキャラなんですが、だからこそ再び会いたいです。四月一日じゃないですけど
また大原さんの侑子さんを聞きたい・・・・!
黒蜥蜴にはピッタリすぎるほどにピッタリなので感動で胸が震えました・・・
服装もね、キラキラしたドレスを着ていて、スタイルも良いし本当に綺麗だったんですよ☺️
ありがたく網膜に焼き付けさせていただきました(_)

キャストさんについては語り尽くせないほどたくさんあるのですが、
とにかく本物だ!!という頭の悪い感想になってしまうのですが、
やはり普通に読むのとでは全然違うと思います。
プロが読むだけでこんなに臨場感が出るのかと改めて思いました。

黒蜥蜴とは?

さて、実はここからが本題なのですが(今まで何だったんや・・・)、
この黒蜥蜴はりんが本当に紹介したい名作の一つです。
この魅力を伝えるべく、とにかくどんな作品なのかということをわかっていただければ!と思います。

あらすじ

怪しき夜の狂宴に君臨するその美女の腕には、奇怪な黒い蜥蜴の刺青があった。
ある日、豪商岩瀬庄兵衛の娘・早苗を誘拐するという予告状が届き、その身辺を警護することとなった名探偵・明智小五郎。警護の最中、彼は早苗と昵懇の仲だという緑川夫人と出会い、その美貌と知性に惹かれていく。しかし彼女こそ、暗黒街の女王・盗賊「黒蜥蜴」だった。
殺人も厭わない恐るべき女盗賊と希代の名探偵との壮絶な戦いが今始まる。
(参考:春陽堂書店 江戸川乱歩文庫 「黒蜥蜴」より)

作者 江戸川乱歩

誰もが一度は聞いたことのあるであろう、文豪江戸川乱歩がこの黒蜥蜴の作者です。
1894年〜1965年までを生きた日本を代表する推理・ホラー(奇怪)小説家。
今は漫画やゲームなどの一キャラクターとして知っている方もいるかもしれませんね(文豪ストレイドッグス、文豪とアルケミストなど)。
有名な作品としては「D坂の殺人事件」「怪人二十面相」「人間椅子」などがあります。

りん
りん

りんも子供の頃、明智小五郎の部下である小林少年率いる少年探偵団が活躍する少年探偵シリーズにはワクワクして毎日のように図書館に通ったものです・・・

小説の特徴としては黒蜥蜴のようにまるでホラーのような奇怪さ、官能小説のような妖艶さを描く面と、少年探偵シリーズのような勧善懲悪と少年の冒険活劇を描いたライトノベルのようなポップな面があります。

全体を通してメインキャラクターとして登場するのは明智小五郎という名探偵ですが、今でこそ紳士的で理性的な紳士として描かれていますが、D坂の殺人事件などではまるで横溝正史の「金田一耕助」のようなフケだらけでよれよれの服を着た謎の青年として描かれていたりします。
少年探偵シリーズの中でも、急に病気になって理知的とは言い難い子供っぽい態度を取ったり大人気ない一面もあったりする(それがわざとの場合もあるが)ので、乱歩先生の中でも割とブレブレのキャラクターだったりしたのかもしれませんね笑

特に江戸川作品の中でも特徴的なのが、「屋根裏の散歩者」や「人間椅子」などの作品でもよくわかるのですが、人間誰しもが持っている、しかし隠しておきたい・決して他人に知られたくないであろう性癖を赤裸々に描いていること。
所謂特殊なプレイとかではなく(笑)、通常は表に現れることのない人間の本能のようなものをここまではっきりと文章にして発表した作品はなかなかないのではないでしょうか。

江戸川乱歩という名は「モルグ街の殺人」などで知られるアメリカの推理小説家エドガー・アラン・ポーをモジって作られた名だそうです。本名は平井太郎

また、少年探偵シリーズは、明智小五郎宿敵・怪人二十面相と少年探偵団の戦いを描いたものですが、この少年探偵団は超有名なイギリスの推理小説家コナン・ドイルの「シャーロック・ホームズ」シリーズに出てくるディテクティブ・ボーイズ(ホームズが事件解決のために雇ったスラム街の少年達)からインスパイアされたものと考えられます。
そしてこのホラー小説のような不気味さも、もしかしたらこのシャーロック・ホームズの小説から考案されたものかもしれませんね。

このように、江戸川乱歩は当時世界中で人気のあった推理小説たちからインスパイアを受け、今や日本でも随一の小説を次々と生み出しました。とはいえこの人間の不気味さと、非常に野生に近い本能剥き出しの人間の精神描写を描いたら江戸川乱歩が一番なのではないかとりんは思っております。

「黒蜥蜴」の魅力

数ある江戸川作品の中でも、一番と言って良いほどに大好きな作品なのですが、一体何がそんなに魅力的なのかということをここで紹介させていただきたいと思います。

魅力その① キャラクター

何と言ってもこの黒蜥蜴という女性の魅力です!
暗黒街という魑魅魍魎が蔓延る夜の女王として君臨する黒蜥蜴は、まず登場からしてかなり刺激的です。まるで官能小説を読んでいるかのような鮮烈な登場を果たすのですが、その男女関係なく魅了する美貌だけでなく、言葉の節々から除く品性と知性もまた、多くの人を引き寄せます。
黒蜥蜴の過去についてはっきりと言及する描写はほとんどないのですが、盗賊らしく美しいものをこよなく愛し、目的のためなら手段を選ばない倫理観の無さなどからは、ほんのりと彼女が生きてきた過酷な人生を思い浮かべられる気がします。
数々の有名な作品の中には、黒蜥蜴のような悪女がたくさん登場しますよね。
「シャーロック・ホームズ(ボヘミアの醜聞)」のアイリーン・アドラーや、ルパン三世の峰不二子など、主人公よりも魅力的に感じる女性キャラクターがいますが、この黒蜥蜴もまさにその一人。
男よりも力も体力もなく、(時代的に)立場も弱かった女性が男性に勝つには、その身と頭を使うしかない。時代や環境という不平等に囚われず、誰よりも自由を夢見て生きるその強さが、りんは大好きです。

そりゃあ名探偵の明智小五郎でも落ちますわ。。。

魅力その② 人間の本能を剥き出しにした描写

もしこの作品を忠実にそのままで映像化したら、多分R20くらいにはなるだろうという場面がたくさん出てきます。それはエロティックで残酷だけど、どこか恍惚とした魅力を感じる危うげな。誰にも言えないけれど、本当は惹かれてしまう自分の本心に驚かされるかもしれませんね。
かくいうりんも、この作品を読んでからこういう作品が好きなんだと、自分の新しい一面を知った一人でございます。倫理的側面で見ればおかしいと思うことでも、これが人間の本能なのだと思えば不思議なことに、こうも心が解放されるものなのかと驚かされることもあるでしょう。

例えば女盗賊として描かれる黒蜥蜴は、美しい宝石だけを盗むのではなく、「美しいもの」であればそれがたとえ生きた人間でもコレクションの対象となります。こんな人が実際にいたらおかしいし恐ろしいはずなのですが、不思議と黒蜥蜴であれば納得してしまう、そんな危うさがあります。
また、明智小五郎と対峙するとき、別作品「人間椅子」のようなシーンが出てくるのですが、椅子の下にいる人間と椅子に座る側の人間の描写。とても人間の正しい対話方法ではないはずなのですが、不思議とこのシーンはとても好きなんです笑

黒蜥蜴はほとんどのシーンを第三者的な視点から描くか、黒蜥蜴側の心理描写しか描かれていません。明智小五郎側の心理描写がほとんどないところも特徴の一つですが、だからこそこの恐ろしさやエロさがより一層浮き出るのかもしれません。

魅力その③ 敵対する二人の危険な恋

黒蜥蜴のメインといえば、やはり敵対する立場であるはずの黒蜥蜴と明智小五郎の許されざる恋でしょう。
黒蜥蜴は最初は名探偵と謳われる明智をコテンパンにしてやろうと馬鹿にしまくり&煽りまくり。
対して明智は今までの功績に自信があったにもかかわらず黒蜥蜴にしてやられたことで、彼女を絶対に捕まえようと躍起になる。
あくまで目的は早苗を獲るか獲られるかのはずなのに、気がついたらどうしたらお互いを陥れられるかという二人だけの世界になっています(笑)おそらく明智もその頭の良さから、本当に自分について来られる人間はいない、孤独さを感じていたのだと思いますが、そこに現れたのが、もしかしたら自分と同等、あるいはそれ以上に優秀な人物である黒蜥蜴。しかも美人で自分の好奇心を刺激してくれる存在となれば、惹かれない理由がないでしょう。きっと逆も然りです。
ことあるごとに対峙する二人のシーンはとても素晴らしいです。お互いまるで恋人であるかのように熱のある言葉の応酬をしつつ、行動は逃げる・捉えるの攻防をしている。こちらとしてはただいちゃついているようにしか見えないのですが、命懸けの逢引であります笑

また、黒蜥蜴が一度明智を失ったと思って人目も憚らず号泣するシーンがあるのですが、そこは今までの妖艶な美女はどこ行ったのと思うくらい、小さな少女のようで、ドキッとしました。本当の黒蜥蜴はこちらの愛した男を喪ってただ泣く、純粋なただの少女なのかもしれないと思わせられます。残忍な殺人鬼と純粋な少女の面という二面性を持ったミステリアスな部分も、この黒蜥蜴の魅力の一つです。

先ほども記載しましたが、この小説はあくまで黒蜥蜴側の描写がほとんどのため、黒蜥蜴が明智に惹かれている様子はよくわかるのですが、明智側の心理描写がないのでわかりにくいのです。
しかし行間やちょっとした心理描写で妄想の余地はあるので、そこは読み手にお任せします、というのが逆に粋なのかなと思います。

ちなみにこの朗読劇では二人の恋愛がより明確に描写されていて、かつ残虐性と官能性は低め設定だったので、どなたでも楽しめると思います💕
特に二人の対峙のシーンはとてもロマンティックに表現されていて、月9かくや、という感じでした😊

黒蜥蜴を想像させる作品・別作品の紹介

この原作の黒蜥蜴から創作された素晴らしい作品がありますので、ぜひこの機会に一部おすすめをご紹介させていただきたいと思います。

美食探偵 明智五郎

東村アキコ先生原作のCocohanaにて連載中(現在は休載中)のコミックス。

【あらすじ】
何よりも一日3食の食事を愛する美食家兼私立探偵・明智五郎は、ある日地味な主婦から夫の浮気調査を依頼される。近所でお弁当屋を営む女性・苺を巻き込み調査を開始するが、翌る日その夫が刺殺されるという事件が発生してしまう。それが依頼人である妻の仕業だと察した明智は、彼女の元へ向かうが、そこにいたのは事務所で出会った地味な主婦ではなく、美しい殺人鬼へと変貌した女性だった。
明智に追い詰められて崖から身を投げた彼女だったが、ある日明智のもとに彼女からハガキが届く。そこには『マグダラのマリア』と書かれており、彼女はもう一つの人生を歩み始めたのだと気がつくのだった。やがて明智の近辺で起こる殺人事件の数々。それは全てマリアに仕組まれたものだった。彼女は明智に執拗に執着し、もう一度彼と会うために殺人を繰り返す。一方で明智もまた、自分には決して真似できない彼女の大胆さと美しさに心を奪われていくのであった。

この作品の素晴らしいところは、原作の黒蜥蜴では描かれなかった宿敵同士の恋愛模様が、はっきりと描かれているところです。惹かれてはいけないと思いつつも、どうしても無視することのできない思いを抱え、苦悩する明智が印象的です。マリアは常に飄々としており、しかし明智がピンチになると助けてしまうような、どこか隙のある美しき殺人鬼。しかし黒蜥蜴と絶対的に異なっているのは、この作品の悪女が義賊的役割をしていることです。
黒蜥蜴は決して義賊ではありません。自分の好きなように盗み、好きな理由で人を殺しますが、このマリアは所謂弱者が社会や法律ではどうにもならずに傷ついているのを黙って見ていられず(過去の自分のようだから)、代わりに「殺人」という絶対的な武器を与えて被害者達を救っています。彼女の心情に感化された被害者達(各話の殺人鬼達)が、次々とマリアの下に集まっていくのもとても面白いです。
間違っていると思っていても、だんだんとマリアの考え方に共感を覚えてしまう明智の苦悩は見ていて痛々しいですが、だからこそ彼女を拒むこともできず、逆に心奪われてやがて彼女を自分だけのものにしたいと望むようになります。ドキドキとさせる恋の駆け引きがたくさんあり、時に敵対し、時に恋人のように寄り添う二人の今後はどうなるのか、目が離せません!

ちなみに以前中村倫也さん主演でドラマ化されました。マリア役の小池栄子さんがイメージピッタリで、毎週夢中になって見ていました。そちらもご興味があればぜひ見て見てください!

2015年SPドラマ「黒蜥蜴」

渡部篤郎さん、真矢みきさんでドラマ化された同名小説のドラマ。
ただし時代背景は現代で、明智小五郎は私立探偵ではなく天才警視副総監として描かれているのがポイント。
正直江戸川乱歩の世界観って昔過ぎてピンときません!って人でもわかりやすく現代バージョンにアレンジされているのでおすすめです。ただし設定だけでなく結末もだいぶ優しめに描かれているため、原作至上主義!という方にはおすすめできないかもしれません。
りんがおすすめした理由は、何と言っても演じるお二人の魅力が素晴らしいからです!
原作の明智小五郎よりもだいぶ飄々として読めないキャラ・渡部篤郎さん演じる明智は、茶目っ気も持ち合わせた素敵な紳士。そして妖艶さと品性知性は原作そのままに、そのスタイルの良さとどこか優しさを残した女性・黒蜥蜴を真矢みきさんがとてつもなく素敵でした。。。。
原作と違って復讐のために怪盗として孤独に生きる黒蜥蜴を、影で支える明智。敵対しつつも彼女の真相を見抜いてそっと手を差し伸べる優しさは、渡部篤郎さんだからこそ演じられたのだなと思います。偉そうですいません(^◇^;)
原作よりも何処か子供っぽさを感じる二人の攻防は、クライマックスに向けて感動を呼びつつ駆け抜けて行きます。恋愛要素も幼さと切なさを同居させており、ちゃんと現代の健全な恋愛っぽくなっていたのが印象的です笑

ぜひとも続きが見たい作品の一つなので、どうにかなりませんかねえ・・・

終わりに

さて、今回はノサカラボ主催朗読劇「黒蜥蜴」を観に行ったことに端を発し、原作江戸川乱歩の「黒蜥蜴」の魅力を思う存分にご紹介させていただきましたがいかがでしたでしょうか?
普通の恋愛小説に飽きた〜という方には、ぜひとも読んでいただきたいです。新しい扉が開くかもしれませんよ笑
危険な恋って燃えるよね、というのはいつの時代も変わらないようです。

では今回もここまでお読みいただきありがとうございました。りんでした(_)

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